ミスをしても気にしない!〜M・ウェーバーが歌う「LET IT BE」〜

人間にはミスはつきものです。それでも仕事でまたミスをしたと思うと、「どうしてこんなこともできないのだ」と自分に腹が立ちますよね。それで反省してまた成長するというのは目指すべき姿です。しかしそれで自信を喪失をしてしまうこともありますよね。

「気にすることないさ」

こんな風に先輩に優しく言われても、その優しさがさらに傷つくなんてこともありますね。「気にしないなんてできるわけでないじゃないか!」、その責任感があなたを苦しめているのです。

1 ミスなんて気にしない!世の中はなんとかなるようにできている!

どうやったら無責任な心を持てるのでしょうか。まずはこんな言葉を口癖にしてみることから始めてみませんか。

「なんとかなるっしょ。世の中なんとかなるようにできている。」

それでもやっぱり不安は付いてくるものですよね。「なんとかならないことだってあるんじゃないの?」と思うことも自然なことです。しかし、冷静に私たちの社会を考えてみると、「なんとかならなきゃいけない」社会なんです。

これはどういうことか、社会学の議論で近代社会を次のように表現する議論があります。

近代社会とは、合理的で効率的を目指した社会である。端的にいえば、システムの支配する社会であるというものです。

マックス・ウェーバーはこのようなシステマチックで合理的な管理組織を、「官僚制」と呼びました。しかもこれは政府だけではなく、あらゆる組織に適用されると言っています。

官僚制的組織は、「生きた機械」である。(M・ウェーバー)

例えば、近代的な会社とはどんな会社だと思いますか。

それは、カリスマ性を持った名物社長がいなくても機能する仕組みを持った会社です。

あなたが経営者だとします。もし自ら作ったその会社を存続させるためなら、やるべきことは人間性を排除するシステムづくり、つまり自分がいなくても機能するようにするのです。

これは会社でしたが、このように名物社長がいなくても機能する社会が、近代社会の原理ということです。

つまり、近代社会でたった1人のミスで大きく世の中左右できるわけないのです。むしろあってはならないのです。なぜならシステムとは、個性に依存した非合理性を排除することにこそ本質があるからです。

2 やりがいを持ちにくい仕事は、休みが取りやすい!

よく仕事にやりがいをもてない、というお悩みを聞きます。これはまさに近代社会の原理に原因がありますね。

なぜなら労働が会社の部品のように感じさせるものになったからです。「この人がいなくては仕事が回らない」というのは近代的組織ではあってはならないわけです。これは逆に言えば、仕事とは「誰がやっても同じでなければならない」ということです。

つまり代わりがきくシステムになります。

これが、「生きがい」問題・「やりがい」問題につながるわけです。

ただそんなデメリットも抱えつつも、「なんとかなるさ」という楽天性を持つことができることができるのは近代社会のデメリットを上回るメリットです。

また最近の日本においては、「働き方改革」がとりだたされています。そして有給休暇をつかうことが良いという風潮が生まれつつあります。しかしこれをよく考えると、休むことができるのは、いなくても業務に影響がないからです。

いなくても業務が回るというのは、なんだか寂しい気持ちになりそうですが、やっぱり休んで自分のやりたいことができる時間が生まれる方がメリットは高いと思います。

システマチックな近代社会は、確かに生きがいとかを持ちづらいです。それは代わりがきく仕組みを目指しているからです。でも一方で「なんとかなるさ」という楽天的な気分、「休暇」といったデメリットを上回るメリットを持っています。

3 「お前がいないと会社、つぶれちゃうのか?」

仕事に自分の代わりはいます。それが近代社会の原理です。でもそんなドライな社会が全てはありません!

少し周りを見渡してみてください。あなたがいなくてはいけない社会は近くにあるのではないでしょうか。そう、家族や友人、恋人、ペット、こういう身近な関係というのはやっぱり「存在」そのものに意味があって、代わりのきくものではありませんよね。

さてまとめに入ります。もちろん仕事は大事ですし、ミスをしても反省することは必要でしょう。でもミスをしたからと言って自信を失うほど悩む必要なんてありません!何度も言うように、「なんとかなる」ように社会はできています!良い意味で無責任になりましょう!

最後に「男はつらいよ」寅さんの名言をご紹介して終わります。

「お前がいないと会社、つぶれちゃうのか?」 (第41作『寅次郎心の旅路』)

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